中学のときに好きだった彼は隣の高校へ進学しました。
私たちは、タイミングがあえば、帰りに一緒になり、私の家まで送ってくれていました。
とはいえ、高校が違うとなかなか会う機会もなく、補習の多い私の高校は、朝が早かったので、たまにあう帰り道が一番の楽しみでした。

ある日、課外クラブで、隣の高校の体操部が練習にくることになりました。
彼は、体操部のエースです。
とっても楽しみに放課後を待って、早速体育館へ。
いました。
みんなの中心でストレッチをしている姿が見えたのです。
彼の学校の体操部は地域でも有名な学校で、全国大会で入賞するほどでしたので、たくさんの生徒たちが見に来ていました。
こんなニュースはすぐに広まるんですね。
私もやっと、場所を見つけて久しぶりの彼の演技を楽しんだのです。
そしてのその帰り道。
自分の高校に戻っていったので、今日は会えないなと思っていたら、彼が、横道からひょこっと出てきました。
どうやら待っていたらしいのです。
今日の演技の話をしながら2人で帰る途中。
ふっと彼が、「今日はバレンタインデーだよな」と言いました。
「えっ」と驚いたのを覚えています。
どちらかといえば硬派のイメージがあるので、まさかそんな会話になるとは思ってもいなかったのです。
でも実は、持ってきていました。
家の近くの交差点で、自転車にのったまま、「はい」といって、渡した私の気持ち。
彼はうれしそうに受け取ってくれました。
もちろん、ホワイトデーも、彼は横道からひょこっと出てきました。

将来手に入れたい理想の玄関

私はいつか自分の好きな理想の家に住むのが夢です。
マンションがいいか、一軒家がいいか、色々な住宅情報誌やインテリア雑誌を読みながら日々妄想しては楽しんでいる毎日です。

子供がまだ小さいので、どんな家ならば子育てがしやすいのか、大きくなってきたときに反抗期でも家族としっかり話をする家とはどんな家なのか、を真剣に考えれば考えるほど、どんな家に住めばいいかわからなくなってきてしまいました。
そんな私は最近1歳の息子とよくお散歩に行きます。
その時に、周りの家を見るのがとても楽しいです。
色んな家を見れば見るほど自分の好きな家がわかってくるかと思っているのです。
昔からよく散歩をするのが好きで特に夜に散歩をするのが好きでした。
夜になるとそれぞれの家の玄関に明かりがつき、温かい感じがするのを見るのが好きなのです。
家は住んでいる人を表しているように見えます。
特に庭先や玄関先はそれを顕著に表しているような気がするのです。
どんな家に住みたいかはまだ決まってない私ですが、どんな玄関にしたいかはなんとなく決まっています。
優しい柔らかい印象の木を植えたいと思っています。
そしてそこには温かいほんわりとした光を当てて夜、家族が帰ってくるのを待ちたいと思っています。
実際には私はすぐに植木を枯らしてしまったり、掃除も苦手なので思い描いている玄関のようにできるかはわかりませんが、もし自分の理想の家を手に入れたら頑張ってチャレンジしてみたいなと思っています。