サークルで出会った彼は年下でした。
最初は彼の親友が私に気があり近づいてきました。
ですが彼は人ものが欲しいタイプだったのでしょう。
親友が私のことを話すのを聞いているうちに私に好意を持つようになりました。

そして、親友より先に、私に告白しました。
私はあまり深く考えず、いつも無鉄砲に飛び回る彼の親友よりずっと私と話しをしてくれる彼を選んでしまいました。

しかし彼は恋愛経験が豊富で、その時結婚するだろうといわれるほど仲のいい彼女がいました。
私は知らず最初付き合ったのですがそれを親友の彼から聞いた時に彼から離れようとしました。

すると、タイミング悪く彼の彼女に私のことがバレてしまい、彼は大好きだった彼女に振られてしまいます。
そしてその半年後、彼女は別の男性と結婚してしまうのです。

彼は1ヶ月ほどご飯が喉を通らないと言って落ち込んでいました。
それからです。
彼が荒れ始めました。

私は彼をなだめたり相談相手になったり時には姉のように、時には母のように彼に接してきましたが、彼は私に「好きだよ、愛してるよ」というものの他の女性にばかり手を出して私には指一本触れようとはしなかったのです。

そんな状態で1年ほどすぎた頃、私は無性に心が虚しくなりました。
これは何なんだろう。
恋愛ではない、私はいったい何をしているんだろう。

そんなときです。
彼が彼女を作りました。
私は言葉になりませんでした。
彼はちくいち私に彼女との行動を報告してくるのです。

一体何がしたいのか、私に何を求めているのか。
私は自問自答しました。
そして彼に告白しました。

女と男の心と体のつきあい方

彼からの返事は「キミは恋人にできない。結婚するならキミがいい。でも俺はまだ結婚したくない、もっと遊んでいたいんだ。もし俺が25になった時にお互いがまだフリーだったら、結婚しよう。でも、待たなくていい。キミはキミで恋愛を楽しんだらいいよ」と言われたのです。

私はゴメンねと思いました。
人が聞くと酷い言葉だと思うでしょう。
でも彼と接した1年半でこれが彼なりの私への優しさであり、私は彼の中では恋愛対象ではなく姉のような存在であったのだと悟ったのです。

私が一途に好きだっただけで、彼はそうではなかったのだと納得でき、私はすんなり彼から離れることができました。

そして、彼から離れた半年後、私は結婚しました。
その時フト思ったのです。
そういえば彼の元カノも半年後に結婚していた。

彼がその時「俺が付き合う女性は俺と別れたら半年後に必ず結婚してる!何故なんだ!」と叫んでいたことを…。

彼は私が結婚相手に出会うために出会った道しるべであったのかなと思います。