恋愛なんてそんなものなのかもしれない

親戚にクオーターの男性がいます。彼は小さいときは外人のような顔立ちでとてももてました。
彼女は10歳のときからいて、やはり外人の血がそうさせるのか、と思ったほど早熟でした。

彼女がぞっこんで彼にべた惚れであったため周りもあたたかく見守っていました。
14になっても仲がよかったしその姿はもう既におしどり夫婦のような気配を醸し出していました。

16歳になったときには恋愛の初々しさはなく、熟考されたワインのような落ち着きを出していた二人でした。

しかし、社会人になったとき、別れはきました。私には寝耳に水で驚きでした。
彼も3ヶ月ほどは顔色が青く、半年で随分やせ細ってしまいましたが「彼女がそうすることで幸せになるならそれでいいんだ」と大人びた台詞を言っていました。

別れた理由を聞きました。

「彼女、肉が食べられないベジタリアンなんだ」

…私は頭の中が少し混乱しました。
それが、何故別れる原因に繋がるのか分からなかったのです。

「ずっと、10歳から付き合ってきて、肉を食べない彼女と過ごしてきて。俺は肉が好きなんだ。結婚したら肉は買わないって言うんだ。生きていけないから…結婚はできない。だから、別れたんだ」

何と言うことでしょう。
恋愛です。

きちんと結婚を前提とした冷静な判断は熟年カップルだからこそ出た答えなのか、と私より10歳も年下の彼なんですが、恋愛経験の長さは彼のほうがずっと上で…私は場違いながらもその大人としての恋愛の終止符に感動しました。

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