愛犬
とっさに5階のベランダから飛び下りる自分の姿が浮かんだ。でも、腕には赤ちゃんがいるから、できない。電気ショックを浴びたように、北極で氷水に浸かったように体中の神 …
柳の腕
私は彼が恐かった。近寄られると歯の根が合わないほど怯えた。職場だったし、彼は紳士だったしこれは妙な現象だ。今にして思えば、わたしの恐怖の正体は単純だ。三人称単数 …
しゃべりすぎたオンナ
そういえば。わたしは彼とつきあっている頃、自分の話ばかりしてしまっていた。私は話し手で、彼は聞き手。だって彼といると妙に居心地が悪かったのだ。わたしは生粋の大阪 …
