俺は14の時に最愛の人と出会いました。
俺の家庭はすさんでいて、小学生の時に父親が行方不明になり母親がアル中になってしまいました。
そんなすさんだ生活の中、寂しさから俺は悪い仲間とつるむようになりました。
あの頃そこしか俺が楽しめる場所はなかった、探し出せなかったんです。
でもそこで、一人の女性と出会いました。
当時彼女は26歳。
友達の姉でした。
俺は一目惚れでした。
止められませんでした。
毎日彼女に近づいては彼氏にするようせがみました。
彼女は最初は子供あしらうように冗談でしょうと笑っていたけれど、俺が毎日来るようになって、真剣なんだと気づいてからは本当に深刻に諦めるように周りの社会と大人たちが私たちの関係は許さないから、と説得してくるようになりました。
でもその頃には俺たちは恋人でした。
体の関係はない恋人です。
彼女が未成年の俺の為にそれだけはかたくなに拒否していました。
そのまま俺は高校に通える成績をとっていましたが、一日も早く彼女と対等になりたかったので働くことを選びました。
学歴がなくなることは彼女に申し訳ないけれど、俺は待てなかったんです。
彼女の年齢も考えていたからです。
彼女は最初は反対していたけれど、俺の頑固さを知っていたので許してくれました。
そして同棲が始まりました。
俺が16になったとき、子供ができました。
彼女は一人で子供を生んでくれました。
そして、俺が18になったときに籍を入れました。
今、俺は40歳。
いい中年です。
子供たちはとっくに巣立ち結婚もしています。
出逢ったあの日から、俺はずっと、幸せです。
アパレルの接客を学んだ
以前にアパレルの接客の仕事をしていたことがありました。
そのときに、接客のノウハウをいろいろな先輩に教えていただいたのを今でも覚えています。
洋服の接客には、気をつけないことがたくさんありました。
まずは、御店をいつも清潔に保つのが一番大切だということでした。
アパレルというと洋服がたくさん並んでいて、お客様が自分で洋服を見るので
その後はバラバラになっていることが多いですが、
常に美しくたたんである方が、高級感が出るということでした。
そして、在庫を持っていても大量に並べると売れていない印象があるので、
一枚ずつ出しておいて、サイズなどはあとで出してくるようにすることも学びました。
実際の接客においては、まずは声掛けをします。
「いらっしゃいませ、こんにちは」の声掛けをしたあとは、あまりしつこく付きまとわないようにするように言われました。
よく自分が洋服を買いに行くと、ずっとついて回る店員さんがいますが、
あれはあまり気分の良いものではありません。
ゆっくりと見られないので、結局あまり見ないで店を出ていくことになったりします。
ですから、本当は初めの声掛けで自分の存在を相手に知らせておいて、
いつでも質問は聞きますという体制でいることが大切だと言われました。
小さなことですが気をつけることがたくさんある接客。
教わったたくさんのノウハウは今でも大切にしています。