「先輩！聞いてますー？だから、どこまでがセーフで、どこからが不倫かって聞いているんですよー！」
目標を達成すると、その日のうちに部のグループで打ち上げをするのがここ何年かお決まりになっている。
隣の席で不倫の話で盛り上がっているのは、ここ半年くらい一緒にタッグを組んで仕事を進めてきた４つ下の後輩だ。
程よく茶色がかった髪の毛が肩より少し下くらいでいつもきれいに揃えてある。
一言で言うと「キレイ系」には入るのだろうが、ハッキリしている性格で仕事中の毅然とした態度には芯の強さを感じ、（頑固とも言うが）度々びっくりしてしまう。彼女を恐れている社員だって少なくはないだろう（笑）
そんな彼女の強力なサポートもあり、うちの部の仕事はすごく順調なのだ。
そろそろ解散しないとまた嫁が拗ねるなぁ…なんて考えながら
「不倫は気持ちが入ったら不倫なんじゃないのかー？」
なんて適当に答えてみたが、この答えが極論だな！とか思う。
0時近くになって皆バタバタ解散し、忘れ物チェックをしつつホームに向かおうとすると
茶色い髪の彼女が居た。
一声かけて一緒に歩き出すと、突然、
「先輩！先輩って奥さまの事しか目に入っていないですよね！私が入る隙もないですよね！絶対そうですよね！！」とか言う。
従妹の精神的な病
精神的にちょっと病をもっている従妹がいます。
その理由ははっきりとは話してくれないのでわかりませんが、
きっかけはなんとなくわかっています。
きっかけは、彼女が勤めていた会社ではじまりました。
とってもまじめな子で、言われたことは一生懸命こなしていたそうです。
彼女は体育会系の部活をずっと続けていたので先輩にもとっても礼儀正しい子です。
そんな彼女に、先輩女子がたくさんの仕事を押し付けてきたようです。
自分の仕事もデートの予定だからと押し付けて帰るし、
自分の友達の仕事も一緒に食事に行くからとおしつけてきます。
そのうえ、頼んでもいない自分の仕事ができあがらなくて上司に注意されると
従妹に頼んだんですけど、できなかったみたいでと、いとこのせいにしました。
その時点で、かなり精神的に疲れていた彼女は両親にも相談して、
上司に話をしたのです。
それが、また問題のひとつでした。
上司はその先輩女性とお付き合いをしている方だったのです。
結局、すべて従妹が悪いということになって、仕事に行くのが嫌になった彼女。
精神的にも患ってしばらく休んでいたのですが、その時点で彼女の両親は会社を辞めることを許しませんでした。
負けることになるからと。
でも、結局、異動になっても精神的に治ることはなく、今はやめていますが、
精神的な病は抱えたままで仕事しています。
だから、あの時点でやめていればよかったのにと今は思っています。
かわいそうだけれど、なんとなく対応が悪かった様なきもします。